暴雨風とともに日本を
縦断していく台風、
毎夏、日本にやってきて
甚大な災害をもたらします
熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びます。
このうち低気圧域内の10分間の最大風速がおよそ17m/s(風力8)以上のものが「台風」です。
また、地球温暖化の影響を受け、最大風速が45m/sを超える非常に強い台風が
増加する可能性があるとされており、災害が激化することが予想されています。
自分の住んでいるエリアの
ハザードマップを確認してみましょう。
さまざまな災害について、
被災が想定される区域や避難場所などを表示した地図のこと。
ご自宅の災害リスクや安全な場所を把握することができます。
総務省内閣府
10月6日に発生し、12日19時前に大型かつ強い勢力で伊豆半島に上陸。その後、13日12時に温帯低気圧に変わりました。10日から13日までの総降水量が、神奈川県箱根で1000mm、東日本を中心に17地点で500mmを超え、関東地方の7ヵ所で最大瞬間風速40mを超えました。
台風による被害状況
国土交通省 関東地方整備局
9月7日から8日にかけて伊豆諸島付近を北上し、9日5時前に千葉市付近に上陸。同日朝には茨城県沖に抜け、温帯低気圧に変わりました。風速については、伊豆諸島と関東地方南部の3地点で最大瞬間風速50m以上、千葉市では最大瞬間風速57.5メートル(観測史上1位)となり、記録的な暴風となりました。
台風による被害状況
9月29日から30日明け方にかけて、非常に強い勢力で沖縄地方に接近し、30日20時頃に和歌山県田辺市付近に上陸。その後東日本から北日本を縦断し、10月1日12時に温帯低気圧に変わりました。広い範囲で暴風、大雨、高波、高潮となり、太平洋側を中心に観測記録を更新する猛烈な風が吹き、最高潮位を超える高潮を観測した所もありました。
台風による被害状況
出典:長崎新聞
台風9号は8月末に発生し、31日に非常に強い勢力に発達。9月1日に沖縄に接近、最大風速は50mの非常に強い勢力に発達しました。3日には朝鮮半島に抜け、15時には温帯低気圧となっています。那覇市では最大瞬間風速43.1m/s、長崎県の五島空港では44.8m/sを記録。
台風第10号は、9月5日から7日にかけて大型で非常に強い勢力で南西諸島と九州に接近した後朝鮮半島に上陸し、8日3時に温帯低気圧に変わりました。
人的被害や住家被害が発生したほか、飛来物や倒木により高圧線断線等が発生し、南西諸島や九州を中心に広い範囲で停電しました。
台風による被害状況
台風9号
台風10号
台風を「雨台風」「風台風」と分けて呼ぶことがあります。
これらは俗称で雨による被害が大きかった台風を「雨台風」、
風による被害が大きかった台風を「風台風」と呼びます。
風による被害は比較的小さく、雨による被害が大きい台風のことをいいます。一般に、梅雨期や秋期の台風に多く見られます。
例 狩野川台風、令和元年東日本台風(台風第19号)
雨台風の特徴
雨による被害は比較的小さく、風による被害が大きい台風のことをいいます。一般に夏期の台風に多く見られます。
例 洞爺丸台風、令和元年房総半島台風、平成30年台風24号、令和2年9月台風9・10号
風台風の特徴
気象庁は風速(10分間平均)をもとに台風のおおよその勢力を「大きさ」と「強さ」 で表しています。
大きさと強さの階級を表にしました。これを基本に「大型で強い台風」のように表現します。
台風の大きさの階級
台風の強さの階級