JA共済

地震を学ぶ/EARTH QUAKE

地震が発生するしくみや種類など、
地震から身を守るための知識を
前もって学んでおきましょう。

日本全国、
地震の起きない場所はありません。

日本は世界有数の地震国。つまり、「地震は起こる・起こらない」ではなく、
「いつ起こるのか」という気持ちを持つことが大切です。
近い将来「南海トラフ」「首都直下型地震」などの大規模な地震の発生も予想されています。
あなたがお住まいの地域の地震発生リスクはどうでしょうか?
自分の暮らしている環境をきちんと知り、万一の時のことまでしっかり考えておきましょう。

北米プレート 太平洋プレート フィリピン海プレート ユーラシアプレート

地震は、地球の表面を覆っている巨大プレート(岩盤)のずれで起こります。プレートには陸のプレートと海のプレートがあり、それぞれがぶつかり合う境目には大きな力がかかります。そして、その力に耐え切れなくなるとプレートが大きく動くなどして地震が起こります。日本列島は、海と陸の4枚のプレートの境目の上にあるため、いつ、どこで地震が起きても不思議ではないのです。

あなたの住んでいるエリアは大丈夫ですか?

自分の住んでいるエリアの
ハザードマップを確認してみましょう。

ハザードマップとは?

さまざまな災害について、
被災が想定される区域や避難場所などを表示した地図のこと。
ご自宅の災害リスクや安全な場所を把握することができます。

地震の事例EXAMPLE

東日本大震災

画像素材:PIXTA

東日本大震災2011年3月

海溝型地震

高さ10mを超える巨大津波が岩手、宮城、福島県を中心とした太平洋沿岸部を襲い、甚大な被害をもたらしました。また、震源から離れた大阪府大阪市などの高層ビル上層階でも大きな揺れが発生。東京湾岸地域では液状化現象が起こりました。

地震の被害状況

人的被害(人)*1
死者1万8131人 災害関連死2303人 行方不明2829人 重症694人 軽傷5305人 負傷程度不明195人
避難所数
2182箇所
全壊棟数*2
12万9391棟
被害棟数*2
100万8394棟
(住家半壊 26万5096棟+住家一部破損 74万3298棟)
損害額*1
約16兆9千億円
  • *1:内閣府 出典情報
  • *2:国土交通省都市局 出典情報
熊本地震

出典:熊本災害デジタルアーカイブ

熊本地震2016年4月

直下型地震

震度7の地震を観測した後、わずか28時間後に再び震度7の地震が発生。同じ地域に連続して震度7の地震が起きているのが特徴的。また、地震発生後から約3カ月、震度1以上の地震が1888回発生しました。

地震の被害状況

人的被害(人)
死者273人 重症1203人 軽傷1606人
全壊棟数
8667棟
被害棟数
19万8219棟
(住家半壊 3万4719棟+住家一部破損 16万3500棟)
損害額
被害額は最大約4.6兆円と推計
  • *すべて内閣府出典情報
大阪府北部を震源とする地震

写真:毎日新聞

大阪府北部を
震源とする地震2018年6月

直下型地震

朝の8時前という通勤時間帯に発生した地震であったため、多くの人が移動中に被災しています。鉄道などの交通インフラが利用できず、徒歩で勤務先や自宅への移動を余儀なくされました。

地震の被害状況

人的被害*1
死者4人 重症15人 軽傷419人
全壊棟数*1
9棟
被害棟数*1
5万7454棟
(住家半壊 87棟+住家一部破損 2万7096棟)
損害額*2
2,760億円(リアルタイム推計の例証として算出されたストック被害額)
  • *1:内閣府 出典情報
  • *2:豊田 利久,崔 青林,池田 真幸,佐藤 純恵,堀江 進也,中村 洋光,藤原 広行
    「地震による直接被害額のリアルタイム推計に関する研究」地域安全学会論文集No.36,2020.3,P40 出典情報
北海道胆振東部地震

画像素材:PIXTA

北海道胆振東部地震2018年9月

直下型地震

北海道で震度7を初めて観測。崖崩れや土石流など、さまざまな二次災害が発生した他、道内の主力発電所の停止などにより電力の需要と供給のバランスが崩れ、北海道全域に及ぶブラックアウト(大規模停電)が発生しました。

地震の被害状況

人的被害(人)
死者42人 重症31人 軽傷731人
全壊棟数
462棟
被害棟数
1万4170棟
(住家半壊 1570棟+住家一部破損12600棟)
損害額
3986億円
  • *すべて内閣府出典情報

地震の種類TYPE

地震にはさまざまな分類方法がありますが、家庭での防災に必要な種類としては、大きく2つあると覚えておきましょう。
1つは、内陸の活断層で発生する地震。住んでいる真下で起こるため、「直下型地震」あるいは「内陸型地震」と呼ばれています。
2つ目は海底で地震が起こり、陸まで距離があるために後で揺れを感じる「海溝型地震」と呼ばれるものです。
また、「直下型地震」と「海溝型地震」とは別に、火山やその周辺で起こる「火山性地震」がありますが、
マグニチュードや震度が小さいものがほとんどです。まれに大きな災害を引き起こすものもあります。

直下型地震

直下型地震直下型地震は、すぐに揺れを感じる

陸のプレートの下に海のプレートが沈みこむことで生じるプレートのぶつかり合いは、長い年月とともに陸のプレート内にもひずみをためていきます。そのひずみが大きくなると、地下の硬くてもろい岩盤が破壊され、地震が起こります。直下型地震は内陸が震源で、いつでもどこでも起こる可能性があり、しかも地震発生からすぐに揺れを感じる場合が多く見られます。首都・東京は直下型地震の心配を常に抱えています。地面が液状化しやすい地域や住宅が密集した地域は、被害が甚大になる恐れがあります。

直近で生じた直下型地震の特徴

  • 緊急地震速報よりも早く揺れが来てしまう
  • 短い時間(数十秒から1分程度)に強烈な揺れに襲われる
  • いきなり激しく突き上げるような揺れが起こる
  • 震源が浅い場合は、局地的に大きな被害をもたらす
  • 気づいた時にはもう揺れていて何もできない
  • 家屋の倒壊、大規模な火災が生じる可能性が高い
海溝型地震

海溝型地震海溝型地震は、揺れが後からくる

海のプレートが陸のプレートの下に沈みこむ際、陸のプレートの端を巻き込んでいくため、そこにひずみが蓄積されます。このひずみが元に戻ろうとはね上がって起こるのが「海溝型地震」です。「海溝型地震」は、巨大なエネルギーが海水全体を動かして津波を起こす可能性があります。また、震源地が陸から遠いため、地震が発生した後に揺れを感じる場合がほとんどです。日本の場合、陸のプレートと海のプレートの境界は太平洋の沖にあるので、被害は震源に近い太平洋側の地域に起こることが予想されます。

直近で生じた海溝型地震の特徴

  • 緊急地震速報が間に合う可能性がある
  • 長い時間にわたって強い揺れが続く
  • 小さな揺れの後、ゆっくりとした大きな横揺れに襲われる
  • 広範囲にわたり、強い揺れが長く続く
  • 高層建物を強く揺らすタイプの揺れを伴う場合が多い
  • 大規模な津波を伴う可能性がある
火山性地震

火山性地震

日本列島には多くの火山があり、地震は火山の噴火やマグマの動きなどによっても起こります。こうした地震を「火山性地震」と呼びます。火山性地震には、噴火に伴って発生する「爆発地震」のほか、噴火を伴わずに火山内部の活動や周辺で起こる地震、あるいは、体に感じないような弱い振動が発生する「火山性微動」など、いろいろな種類があります。
例えば、1914年(大正3年)の1月12日に発生した、鹿児島県・桜島の大規模な噴火(桜島大正噴火)では、鹿児島市街地を直撃するかたちで強い火山性の地震が発生し、火山の噴火そのものによる死亡者と同規模の死者が発生しました。

日本周辺には6つの海溝型地震が
発生する領域
があり、
陸地には
2,000以上の活断層が確認されています

日本の活断層
30年以内の地震発生確率 首都直下のマグニチュード7クラスの地震発生確率
  • ※1 内閣府 首都直下地震対策検討ワーキンググループ「首都直下地震の被害想定と対策について(最終報告)」(平成25年12月)
  • ※2 地震調査研究推進本部HP「関東地方の地震活動の特徴」(算定基準日:2022年1月1日)

地震の発生確率にかかるデータは、
「J-SHIS地震ハザードステーション」で
地域別に確認ができます

J-SHIS地震ハザードステーション

地震の後の災害を知ろう

東日本大震災の津波、阪神・淡路大震災の火事など、巨大地震は揺れによる被害だけではなく、
さまざまな二次災害をもたらします。
地震の後、自宅のある地域ではどのような二次災害が発生する可能性があるのか、事前に把握しておくことも大切です。
例えば、次のような災害が考えられます。

津波火災土砂崩れ液状化ライフライン停止など