地震から命と生活を
守るために
突然大きな地震が発生した時、自分や家族を守るにはどうすればいいのでしょうか。
まずは大きな揺れの中でいかに命を守るのか。
そして、揺れが収まった後でどう行動し、その後はどうやって暮らしていくのか。
自然災害は、私たちの生活を一変させてしまいます。
大地震に遭遇した際に少しでも落ち着いて対処ができるよう、備えは万全にしておくことが大切です。
自分と家族にはどんな備えが必要なのか、この機会に考えてみましょう。
地震に限らず、防災対策の基本は「死なない」ための環境づくりです。多くの人は、避難するための準備や避難生活中の備えに目を向けがちですが、地震で倒壊した建物の下敷きになったり、大きな怪我をしたりする可能性もあるのです。まずは、「命を守る」という視点から建物の損壊や家具の転倒などを防ぐための安全対策を行いましょう。
自宅の耐震性を確認することは、防災対策の最初の対策とも言えます。住まいの耐震性は、その家が1981年6月1日以降に建築確認を受けているかどうかが一つの判断基準になります。これ以降の建物は、新耐震基準で建てられているため、少なくとも震度6強の地震の直撃を受けた場合でも、1回目の揺れで倒壊する可能性は低いと考えられています。自宅の耐震性が気になる場合は、まず自治体に問い合わせてみましょう。
地震の大きな揺れがおさまった後、自宅にとどまるのが危険と感じた場合は、すぐに家の外に避難しなければなりません。避難時にすぐに持ち出せるよう、玄関や枕元に非常持ち出し袋などを用意しておくようにしましょう。非常持ち出し袋には、水、食品、防災用ヘルメット、軍手、懐中電灯、携帯充電器など、避難先で役立つものを入れていきますが、あまり詰め込みすぎるとリュックの重さが避難の妨げになってしまいます。自分達に必要なものを優先し、持ち運べる量にとどめておくことも大切なポイントです。
あらかじめ必要なものをチェックして、地震に備えましょう。
実際に地震が発生すると、落ち着いて行動するのは難しいものです。STEP1でもお伝えしたように、普段からのイメージトレーニングが重要です。地震の発生直後から家を出るまでどのように行動すればよいかイメージしてみましょう。
避難の際に取るべき行動は、下記のように時間とともに変わっていきます。
地震の揺れを感じたら、安全な場所に逃げるか、丈夫なテーブルなどの下に入って頭を守る。
ガスコンロやストーブなどの火の始末をする。
その後、ラジオやインターネット、防災無線などから災害情報、避難情報を入手する。
地震火災の発生を防ぐため、ガスの元栓を閉め、電気のブレーカーを落としてから家の外に出る。
近隣の安全を確認し、必要に応じて救出・救護活動、消火活動など行う。
避難場所・避難所へ向かう際には、家の目立つ場所に行き先のメモを貼って残しておく。
自分のとるべき行動のイメージトレーニングをしましょう。
大地震が発生すると、電気・ガス・水道が使えなくなり、復旧までに時間がかかる可能性もあります。自宅避難が可能な場合でも、救援物資がすぐに届かないこともあるため、インフラの代替えを自分たちで準備しておく必要があります。例えば、非常用トイレ・カセットガスコンロ、スマホ充電手段などのインフラ用品、飲料水・食料・日用品などの生活物資、また赤ちゃん・介護者・ペットなどがいる場合は必要なものを準備しましょう。
地震が発生すると、建物全体の揺れによって屋根、外壁、基礎、内壁、電気設備など、建物全体に被害が及びます。地震で建物が倒壊してしまう場合もありますし、また、倒壊しなかったとしても、屋根や外壁の被害から雨漏りなどの二次災害が起きる可能性があり、いずれも思わぬ出費がかさむことになります。
災害時の公的な生活支援としては、最大300万円が受け取れる「被災者生活再建支援制度」や、募金などで集められた義援金の支給などもあります。しかし、日本では住宅や生活の再建は「自助」で行うことが基本です。いざという時に自分や家族の身を守り、スムーズに住宅や生活を再建していくには、共済や保険加入による備えが必要です。また、すでに共済や保険に加入している方でも、保障金額などが十分な内容か、家財への保障はあるかなど、改めて確認しておくことも大切です。
家族の安全なくらしを守るためには、
事前にしっかりと準備をし、
被害を最小限に抑えることが大切です。
まずは自宅の危険個所をチェックして、
災害に備えておきましょう。
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